妊娠・出産

3人目の出産までの話

出産時の上の子問題

コロナが5類になっても、私が出産した病院は立ち合いは1人のみ、子どもは不可、面会も1日15分だけという制限がありました。
三女の予定日は日曜日で、平日に出産の場合、私たち夫婦が不在の間に上の子達をどうするかという問題がありました。
私が妊娠中体調不良を頻発していた事もあり、2人とも自分の事は自分で出来るようになっており、2人だけでの留守番は、そこまで心配ではありませんでした。ですが、丁度その頃、世間では小学3年生以下を一人にさせるのは虐待だといった条例が話題になっていて。

あれ…小学生2人で留守番って、虐待なのか?

と、考えることもあり。助産師さんからも、非日常の出産時、子どもたちも慌てて、何が起こるかわからないので、必ず大人の方が傍にいてもらうように!とご指導いただきました。

私の両親は遠方で、もう高齢という事もあり、今回里帰りやお手伝いは頼んでいませんでした。そして夫の実家は車で10分程、義母は7年前に亡くなり、義父1人と敷地内同居で義兄家族が住んでいます。
義父は60代の昔ながらの男親、出産は出産予定日に産まれるものと思っているよな人です。
ですが、予定日近くになると仕事をセーブしてくれたり、電話をくれたり、何かしてあげたいという気持ちが、すごい伝わりました。
義父も義兄家族も皆協力的で、あらゆる想定をして、この時はどうする、こうなったら誰が行くなど詳細に話し合ってくれ、すごく心強かったです。

陣痛開始、病院へ

出産予定日が2日過ぎた深夜、毎晩あった前駆陣痛が明らかに今までより痛みが強いと感じました。暗闇の中でアプリで陣痛間隔を測ります。
助産師さんから経産婦さんは1人めより2人目、2人目より3人目、と妊娠経過は早くなるものだし、陣痛間隔何分というより、「あ、のってきたな。」と思ったらすぐに電話してね。と言われていました。

深夜1時半…測り始めると11分~12分間隔繰り返し、時々7分…。あれ?これは、のってる!?
2時半頃、隣で爆睡している夫を「のってきたかも…。」と起こし、2人でリビングに移動。
8年ぶりの陣痛、こんなもんだった?もっと痛かったよね?と中々電話出来ない私。
夫から「のってるからもう電話したら?」と背中を押され、
3時半ごろにようやく電話。
助産師さんからは上の子を預けれたら、病院に来てくださいとのこと。
同時に夫が義父に電話してくれており、自宅に向かってくれているとのこと。
上の子2人は爆睡中、朝ごはんや学校の準備、入院の準備、上の子への手紙など分担して黙々と行う。

4時頃、義父到着後に病院へ出発。家から病院までは30分程。
「あぁ~始まるなー。あれが始まるなー。とうとう来たな~。」
と、ぶつぶつ話ながら車に揺られていると、陣痛間隔5分~7分間隔に。
陣痛の痛みも息をふ~っと吐きながらじゃないと苦しいぐらいで、助手席でふ~ふ~言ってると「あ~思い出す~!それそれ~。」と夫も8年前を回想。
でも、まだまだ痛みはこんなもんじゃなかったはずだ、出産まではまだまだだろうな~と心の中では思っていました。

お産の経過

4時半頃、病院到着。2人目の出産の時は、出産がかぶり、ほとんど放置状態だったので、今回はどうだろう…とドキドキしていました。
運良く、私1人だけ、そして助産師さんはかなりベテランな感じの方。ラッキー!!
ベッドに案内され、着替え、お腹にモニター装着、点滴開始。
やっぱり陣痛間隔5~6分、2人産んでマスターした呼吸法で静かに痛みに耐えていました。


そして、その病院は助産師学校の学生さんを受け入れている病院で、助産師になる為には正常分娩を10症例以上経験する必要があるらしく、助産師さんから学生さんを介助に付けていいか確認があり、将来私の子達もお世話になるかもしれない!と思い、了承。
しばらくしてピチピチの可愛らしい学生さんが挨拶に来てくれました。


陣痛がおさまっている時は、助産師さんが私と夫に子育てや歳の差3姉妹について話したり世間話したりと談笑していたので、さすがベテランさん!長い出産を乗り越える為に、リラックスさせてくれてるんだな~と思って安心していました。
経産婦さんだしお産が進むのは早いから、検尿して、一度内診してみよう、とのことで陣痛がおさまっているタイミングでトイレ→内診台に移動。

結果、病院到着30分程で、すでに子宮口4センチ程開いていました。
さすが3人目、簡単に開くな~なんて思いつつ。またベッドに戻り助産師さんや学生さんと談笑しながら陣痛を耐えていると、助産師さんと学生さんがコソコソと話し始めます。
学生さんから、もう一度内診し、陣痛を進める為に廊下を歩きましょうと提案がありました。2人目の時は放置され、ただじっと横になっていたので陣痛が進まなかった経験があったので、歩くの大賛成!と分娩台に移動。
内診も学生さん、次に助産師さんと2回されます。するとコソコソと内診台の向こうで2人が話しています。
ベテラン助産師「どうするの?」
学生さん「えっと…子宮口7センチ程開いているので…。今から廊下を一緒に歩きます。」
ベテラン助産師「歩いていいの?経産婦で短時間で7センチまで開いてるよね?産まれるよ!?」
といった、厳しめのご指導の会話が聞こえてきます。私も何だか指導されている気分になり、ドキドキ…。
がんばれ!学生さん!と心の中で思いながら、結果、そのまま分娩台に移動する事になりました。

出産

分娩台に移動したのが6時半すぎ。
さすが3人目、分娩台まで早かったわ~。陣痛1~2分間隔が一番痛かったよね~。と思いながら、分娩台で陣痛に耐えていました。
変わらず陣痛がおさまっている時は、夫と
「もうすぐ学校だね、ちゃんと間に合うかな…。朝ごはん食べたかな…。鍵閉めるかな…。」
と上の子の心配をしていると、助産師さんが電話していいよー。と言ってくれ、テレビ電話開始。
電話は恐らく7時前、心配してるだろうな~と電話すると、案の定、長女は涙目で心配MAX、ですが次女は最初だけ電話に映って、すぐに朝のテレビ番組の方が気になり、フェードアウト。そんな2人に応援され、あとは産むだけだ!!と決心。

7時半頃、とうとう子宮口全開大!!

産むだけだ!!と思っていましたが、いきみ方がわからない!!思い出せない!!頭出たら、めっちゃ痛い!!膣が裂けるーー!!早くー!!出してー!!学生さーん!!

と、いきみの時には叫ばずにはいられず。結果は、3回ぐらいのいきみで出てきたのですが、最後のこの時が一番痛かったです。

8年ぶりに自分の体の中から、毛の生えた頭が出てきて、それが泣き叫んで、初めて抱っこした時に感じた温もりは忘れられません。

「あぁ~、本当に…。無事に産まれてきてくれて、ありがとう!」

そんな気持ちでした。
3度目の出産は、4時間程の安産でした。


ABOUT ME
ずぅ
田舎暮らしの一軒家。共働き夫婦で、長女と11歳歳の差が離れた三女を2023年に出産。現在育休中。3姉妹を子育て中のアラフォーママ。 3度目の育休で少し立ち止まり、自分の人生を丁寧に生きる為ブログを開始。歳の差育児の工夫や日々にコトをブログで発信中。